なんで色が変わるの?知育菓子「ねるねるねるね ブドウ味」原理を解説

雑記

今回はKracieから2019年07月22日に新発売となった
「ねるねるねるね ブドウ味」について解説いたします。

ねるねるねるねシリーズはロングヒット商品で
自分が子供の頃に作った経験がある方も多いですよね。

ねるねるねるねを作ったはいいけど、
「どうして色が変わったのか分からない…」
「子供にどう教えればいいか分からない」
そんなお悩みを解決いたします。

どうして色が変わるの?

色が変わるのは、「1ばんの粉」を水と混ぜた後
「2ばんの粉」を入れて混ぜた時です。

あれれ、作り方忘れちゃったという方は作り方の動画を見て
思い出してくださいね。

混ぜて色が変化した時の様子がこちら。
確かに色変わってますよね。

何故、色が変わるのか?
ズバリ「1ばんの粉」と「2ばんの粉」が化学反応をしているからなのです。

それでは、それぞれの粉の成分を確認しましょう。

http://www.kracie.co.jp/products/foods/10154113_21123.html

1ばんの粉は「野菜色素(アントシアニン)」、「重曹」
2ばんの粉は「クエン酸」です。

ズバリ、色が変わった原理は
アントシアニンがクエン酸と反応して青紫色から
薄ピンク色(赤)となった。

アントシアニンって何?

何かどこかで聞いたことがあるような名前ですが、
アントシアニンは色素で、抗酸化作用があることで有名です。
一般的に生活習慣病を予防する効果があることで知られています。

野菜では、紫キャベツに含まれることが有名ですが、
その他にもブルーベリー、カシス、ブドウ、イチゴ、ナス、赤ジソ、黒豆
などにも含まれています。

そんなアントシアニンですが、pHが変化すると
色が変わることが知られています。

強酸性条件下(pH=2):緋色
酸性条件下(pH=4):薄桃色
中性条件下(pH=7):紫色
弱塩基性条件下(pH=8):青紫
塩基性条件下(pH=11):青色
強塩基性条件下(pH=13):緑色

https://kyoritsu-lab.co.jp/seihin/list/packtest/phanc.html

色が変わる原理を解説

1ばんの粉は「野菜色素(アントシアニン)」、「重曹」でした。
ちなみにですが、重曹はpH8.5(1%水溶液、25℃)です。
最初、水と1ばんの粉を混ぜた時に青紫色となったのは、
アントシアニンが重曹と反応していたためです。

そして、2ばんの粉は「クエン酸」でした。
クエン酸はpH2.3(1%水溶液、25℃)です。
アントシアニンがクエン酸と反応し、
色が薄桃色へ変化したのです。

もっと化学的に理解したい!

ここからはもう少し踏み込んで解説いたします。
まずは、酸と塩基の復習から。

酸とは、水に溶けて水素イオンH+を生じる物質であり、
塩基とは、水に溶けて水酸化物イオン OH を生じる物質である。

アレニウスの酸・塩基の定義

色が変わるのは、アントシアニンと
「水素イオンH+」、「水酸化物イオン OH 」が反応するためです。
下記がその反応式です。

http://blog.livedoor.jp/everyday_holiday/archives/11239681.html

その他の知育菓子シリーズの原理解説はこちら>
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