こちらでは、野菜とオキシドールを使って「酵素反応」を行う実験をご紹介いたします。
もちろん、自宅で簡単に行えます。
象の歯磨き粉実験でオキシドールが余ってしまった方にもオススメの実験です。
こんな人にオススメだよ!
試験管は100均で売っているものでも構いませんよ♪
なければ、ペットボトルや卵の空き容器でも代用ができます。
実験に必要なものを揃えるのにかかる費用が概算で1,000〜2,000円ほどです。
野菜は冷蔵庫で余っているものでもOK
どんな実験なの?
野菜には「カタラーゼ」という酵素が含まれていることが知られています。
カタラーゼは、過酸化水素を酸素と水に変える反応を触媒する働きをします。
ちなみに、このカタラーゼは私たちの体内で生じる活性酸素の毒素をおさえる働きをしてくれています。
カタラーゼは体に良い酵素なんだよ!
このことを利用してオキシドールと野菜の果汁を反応させることにより、
野菜にカタラーゼ酵素が含まれている事を確かめる実験です。
実験に必要なもの
野菜は、すりおろして液体を使うので、水分を多めに含むものの方が取り扱いやすいです。
家にミキサーがある方は、おろし金は必要ありません。
実験方法
それでは、早速実験スタートです!
左がオキシドールを入れる前で、右が入れた後の様子です。
オキシドールを入れると、泡が出ている様子を観察できます。
37℃以外での温度を複数実験すると、実験結果に差が出ます。
なんで結果に差が出るのかな?
これは、酵素の活性温度に深く関係しています。
カタラーゼには、活性温度があり、温度は37℃と分かっています。
37℃で泡が出た場合は、野菜汁にはカタラーゼが含まれていることの照明となります。
出てきたが酸素かどうかは、マッチを近づけることで確かめることができます。
(行う際は、くれぐれも火事には注意してください。)
この実験の原理
野菜の中には「カタラーゼ」という酵素が含まれています。
カタラーゼ は、過酸化水素を酸素と水に変える反応を触媒する働きをします。
日本蛋白質構造データバンクより引用
カタラーゼの至適pHは約7.0、至適温度は37℃です。
(この条件時に酵素が活性となるという意味です。)
37℃のお湯に混ぜたのはこの至適温度にするためです。
そして、オキシドール(過酸化水素)の分解反応はこちらです。
出てきた泡の正体は酸素です。
簡単にできる化学実験ですので、是非試されてくださいね♪
オキシドールを使った「象の歯磨き粉」の実験をご紹介しています。
余ったオキシドールを使っていこなうことができます。
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