車検を自分で通す方法|ユーザー車検の注意点と予約方法、当日の流れ

車のこと

2年に1回通すことになっている車検ですが、なるべく安く通したいと思っている方も多いのではないでしょうか。
「ユーザー車検は」自分で通す手間は増えますが、ディーラーや専門業者に頼むよりも安い値段で車検を通すことができるメリットがあります。
こちらでは、そんな「ユーザー車検」の注意したい点と車検の流れをお伝えいたします。

ユーザー車検ってどれくらいお得なの?

ユーザー車検と一般的に車検にかかる費用の平均値は下記の通りです。

軽自動車小型車中型車大型車
ユーザー車検32,770円43,430円51,630円59,830円
ディーラー67,770円〜
72,770円
83,430円〜
88,430円
96,630円〜
101,630円
109,830円~
114,830円
車販売店2,770円〜
57,770円
53,430円〜
70,430円
61,630円~
80,630円
69,830円~
90,830円
ガソリンスタンド52,270円〜
57,770円
76,630円〜
81,630円
86,630円〜
91,630円
83,430円〜
88,430円

(※年式や、排ガス規定によって、車検の費用は異なります。
ユーザー車検の場合の詳細の金額はこちらから計算してみてください。)

表からも分かる通り、ディーラー等に任せるより、自分で通すユーザー車検の方が約2〜3万円ほど安いことがわかります。

車検をディーラーや専門業者へ任せると、人件費がその分掛かるのでその分、費用が高くなる傾向があります。
ユーザー車検にする場合、事前・事後に定期点検を行ったりする必要はもちろんありますが、それでもかなり費用を抑えて車検を通すことが可能です。

事前に準備したいもの

事前に準備が必要な事は主に、下記の3つです。

事前に準備したいこと
  • 定期点検の実施(事後でも車検を行う事はできます)
  • 車検の予約
  • 車の取り扱い方の復習

定期点検の実施

車を安全に運転するには、運転者の注意力や判断力のみでなく、車本体がきちんと整備されている必要があります。
大切な命を乗せている車ですから、もしも何かあった後では遅いのです。
私たちが定期的に健康診断を受けるのと同じように、やはり2年に1回の車検のタイミングで定期点検を行う事をお勧めいたします。

※定期点検を行なっていなくても、車検を行う事は可能です。

車検の予約

車検を行うには、車検を予約する必要があります。
予約はこちらから行えます。
2週間前から予約を受け付けています。

初めてユーザー車検を行う場合は、ユーザー登録を行ってくださいね。

車検を予約する時にはお手元に車検証を準備するとスムーズに予約ができます。
予約時には、車のナンバーや車体番号等の入力が必要だからです。

予約枠は午前と午後とに分かれていますが、予定が調整できる場合は午前中がおすすめです。
午後は、1回目の検査で通らなかった車の再検査もあり、検査場が混み合います。

予約完了すると、「予約番号」が発行されます。
こちらの番号は車検当日に必要になりますので、必ずメモかメールを保存しておきましょう。

車の取り扱い方の復習

もし、買って間もない車だったり、夫や妻の車で運転しなれていない車の場合、車検を通すために、最低限車の取り扱い方を知っている必要があります。
既に知っている方はスルーでOKです。
知っておく方がいい項目は下記の通り。
もしも知らない場合は、当日までに予習しておきましょう。

復習したい車の操作方法
  • ウインカーの点滅
  • ハザードランプの点灯
  • ライトの点灯
  • フォグランプの点灯
  • ハイビームライトの点灯
  • ワイパーを動かす
  • ウォッシャー液の噴出
  • クラクションを鳴らす
  • ボンネットの開閉

ユーザー車検当日の持ち物

ユーザー車検を行うにあたり、当日必要になるものは

  • 自宅から持っていく必要があるもの
  • 当日、運輸局で準備するもの

の2種類あります。

自宅から持っていく必要があるもの

当日の持ち物
  • 車検証
  • 自賠責証明書
  • 認印
  • 現金
  • 自動車税納税証明書(一部の人のみ)
  • クリアファイル(あると便利)

車検証

車に常備している人が殆どかと思います。
車検の予約時に車から車検証を車から降ろしたまま、持っていくのを忘れないようにしましょう。

自賠責証明書

こちらも車検証と一緒に保管している人が殆どかと思いますので確認してみてください。
車検と同時更新の人が多いですが、念のため有効期限がいつまでになっているかも確認してください。
車検の有効期限と同時に自賠責の有効期限が切れる場合、車検当日に自賠責の継続手続きを行います。
バイクと違って自賠責の継続手続きは、コンビニでは行えません。

認印

車の所有者ではない人が車検を行う場合は認印が必要です
朱肉も持っていきましょう。

現金

これは車種によって異なってきますので、事前に概算金額を調べて少し多めに持っていくようにしましょう。
およそ10万円あれば、足りるかと思います。

<2019>自賠責保険の料金早見表▼

車種/保険期間12ヶ月13ヶ月24ヶ月25ヶ月36ヶ月37ヶ月48ヶ月60ヶ月
自家用乗用自動車15,520円16,380円25,830円26,680円35,950円36,780円
軽自動車(検査対象車)15,130円15,960円25,070円25,880円34,820円35,610円
バイク(250cc超)8,290円8,560円11,520円11,780円14,690円14,950円
バイク(125cc超~250cc以下)8,650円12,220円15,720円19,140円22,510円
原動機付自転車・バイク(125cc以下)7,500円9,950円12,340円14,690円16,990円

注:沖縄県や離島などの一部の地域では、上記表の金額とは異なる保険料が設定されています。

自動車税納税証明書(一部の人のみ)

自動車税をきちんと毎年支払っている方は省略できます。(持っていかなくて良い)

省略条件
  • 自動車税の滞納がないこと
  • 納付から3週間以上経過していること

あったら便利!クリアファイル

当日は3〜4枚の書類を持って施設内を移動しますので、クリアファイルが一つあると便利です。

当日、運輸局で準備するもの

これらの書類は、車検日当日作成・準備するものになります。

整備局で準備するもの
  • 継続手続き済の自賠責保険証
  • 継続検査申請書
  • 自動車重量税納付書
  • 自動車検査票

車検当日の流れ

受付を行いますが、書類の準備に時間が掛かるので、遅くとも受付時間の20〜30分前には到着するようにしましょう。

自賠責保険の継続手続きをする

施設外の建物で行います。「損保ジャパン日本興亜」や「三井ダイレクト損保」等の看板を掲げているのが目印で、その建物で自賠責保険に入ります。

中に入って、自賠責の継続をしたいと伝えれば大丈夫です。
車検証を提示して手続きは全て事務員さんが行ってくれます。
お金を払い、ものの5分くらいで手続き完了です。

③の建物で収入印紙を購入する

③の建物の「●●県自動車会議所」と書いてある入り口へ入り、重量税と検査手数料の収入印紙を購入します。

ここで受け取るのが、継続検査申請書、自動車重量税納付書、自動車検査票です。

次に窓口で、車検継続をしたいと伝え、収入印紙を購入します。

車検の受付を行う

①の建物で、継続検査申請書、自動車重量税納付書、自動車検査票の記入と受付を行います。

「継続検査」と書いてある記載台を探して記入します。

継続検査用の記入例がありますので、間違えないように慎重に記載します
ここで結構時間が掛かります。

書き終えたら、受付へ提出します。
ここで、慣れていない人はどこのレーンに並ぶのか指示があります。

いざ車検へ・・・!

指示されたレーンへ並ぶ

受付で案内があった通り、初心者レーンへ並びます。

並んでいる間に、検査員さんによる車の点検を行います。

外観検査の内容
  • ウインカーの点滅
  • ハザードランプの点灯
  • ライトの点灯
  • フォグランプの点灯
  • ハイビームライトの点灯
  • ワイパーを動かす
  • ウォッシャー液の噴出
  • クラクションを鳴らす
  • ボンネット内確認

これらを行い、問題がないか確認を行います。

この点検が終了すると、慣れていない人はハザードをつけるよう指示をされます。
ハザードをつけるというのが「初心者」の目印で、コース内での点検に検査員さんが、付きっきりで一緒に検査をしてくれます。
なんと心強い・・・。

車検コースでの検査を実施

コース内には3つエリアがあり、それぞれ上の電光掲示板に指示が載っています。
上級者は、車に乗ってこの看板を見て自分で検査を行っていきます。

初心者は、自分で車に乗って、検査員さんが隣に付いて検査を行います。

ローリング台エリア

最初のエリアでは、ローリング台になっている上に車を止めて点検を行っていきます。
ギアをパーキングやドライブ、ニュートラルと次々と変えていきますが、全て検査員さんがどうしたら良いか教えてくれます。

ローリング台での検査内容
  1. ランプの検査
    正しくランプが作動しているのかを確認しているようです。
    光軸とかでしょうか。。。?
    自分は車の中に乗ってランプをつけるだけで、自動的に機械が検査を行います。
  2. 速度メーターの検査
    アクセルをゆっくり踏み込み、40kmの表示になるまで踏み込みます。
    40km担った時にハイビームでパッシングをします。
  3. ブレーキの検査
    ギアをニュートラルにして行います。
    タイヤ下のローラーが回転するので、止めるようにブレーキを踏みます。
  4. サイドブレーキの検査
    ブレーキの検査と同様に、サイドブレーキでローラーの回転を停止させます。

排ガス測定エリア

ここでは、排気ガスの測定を行います。
車から降りて、排気口へ検査用の棒を20センチ程入れて測定します。

下回り検査エリア

再び車に乗り、下回りの検査を行います。
オイル等の漏れがないかを下にいる検査員さんが確認します。

車検証の交付

無事、全ての検査項目に合格すると、車検証が交付されます!
これにて検査終了!!ミッションコンプリートです。

混み具合により変わりますが、およそ車検に掛かる時間は、1時間30分位です。
もしも不合格の場合、当日再検査を行うことを考えると、1日予定を空けておいたほうが良さそうです。

不合格項目がある場合の対処方法

不合格項目がある場合は、当日中であれば追加の手数料なしで再検査が可能です。
不合格項目にもよりますが、光軸のズレとかであれば、当日中に直しことができるかもしれません。
近くにオートバックス等があれば、そちらで修正・修理を相談することも可能です。

車検の予備検査場で見てもらう

もし、車検が通らなかったことも想定に入れて、車検の予備検査を取り扱っている整備工場を事前に調べておくことも大切です。
車検場の近くには大抵、こういった車検の予備検査をやっている整備工場があります。

例えば、神奈川県であれば「ヨビケン」が有名です。
サイドスリップやヘッドライトの調整であれば、こちらで行ってくれます。(別途料金)

お財布に優しいユーザー車検、是非挑戦して見てください♪

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